かかり湯に入る人生の先輩

2025年9月12日

ご縁があって、最近、ある宿に宿泊することが何度かあります。

その大浴場に小さいながらサウナが付いています。

あれは、夕食前のひとっ風呂を浴びに行った時。

先着が2名いたのは全然問題ないのです。

まあ、お一人はかつてミュージックステーションをドタキャンした某ロシアのアイドル2人組みが入っていた方でしたが、実に丁寧にご利用する感じの良いおじ様。

今回、もう一人のお方にスポットを当てて見たいと思います。

 

 

前兆はありました。

 

 

体を洗うためにブースを探すときにチラッと目に入ってしまった不自然な光景。

 

風呂桶に複数枚の色の異なる布切れが入っている。。。

 

明らかに誰かがお風呂で洗濯をされている。

 

風呂には私を入れて3人。

 

ミュージックステーションをドタキャンした某ロシアのアイドル2人組みが入っていた方はお隣で体を洗っておられる。

 

もう一人、おじいさんが水風呂に入っておられる。

 

 

「おじいさんは風呂で洗濯か?」@はだかの中年

 

 

ドンブラコ。どんぶらこ。

 

まあ、いいか。

 

わたしは、その白いシャツが入った風呂桶をちら見しながら、海が広がる露天風呂に向かって己のもう一人の己を海に向かって見せつけながら、お湯につかります。

 

私は、サウナが好きなので、サウナがあると必ず入ります。

 

おじいさんは内湯に浸かっています。

 

返す刀で、再びその白いシャツが入った風呂桶をちら見しながら、サウナへ。

 

10分後、衝撃の光景を目にすることになります。

 

 

サウナをでた瞬間、おじいさんが四角形の石でできた中に体を「きゅっ」とした状態で入っているではありませんか。

 

その形はまさにV字。

 

ヴィクトリー。

 

V字回復。

 

いかんいかん。余計なことを言ってはいけない。これからおいしい夕食とビールが待っているというのに、ここで余計なことを言って気分が悪くなることだけは避けねばならぬ。

 

そう思い、そのまま、何事も無かったことにして、水風呂へ。

 

 

 

 

ぬるい。

 

 

 

そして、何かエノキの頭ぐらいの白い物体が30個程度くらげのように浮いている。

 

目が悪く、メガネをはずしているので入る前までは綺麗な水に見えていたのです。

 

これは何かがおかしい。

 

そう思った私は、予定を30秒以上切り上げ、再び、予定に無かった露天風呂へ。

 

しばらくして中に入るとおじいさんはいません。

 

そして、その白いシャツが入った風呂桶もありません。

 

だれもいなくなったことを確認して、先ほどのおじいさんが入っていた場所にいきます。

 

もしかしたら、何にも書いてなかったかも知れないし、勘違いしたのかもしれないし、本当はそこが水風呂でだったかもしれないし、さっき俺が浸かった水風呂は実は水風呂ではないかもしれないし。

 

 

 

 

「かかり水」

 

 

そこには目の悪い私でも読める大きさで書いてあります。

 

 

「かかり水」

 

 

かかり湯ならぬかかり水。

 

かかり水というのも初めて目にしたのですが、そんなことはどうでもいい。

 

人生の先輩はやはり「かかり水」に入っていたのです。

 

 

じゃあ、あの水風呂に浮いていた白いキノコサイズの物体はなんだ?

 

 

 

「泡・・・泡・・・白いシャツの・・・泡」

 

 

 

そう思って水風呂を見るとすでにキノコはありません。きっと、循環したものと思われます。

 

これは宿の人にいうべきか言わざるべきか。

 

 

 

 

でもなあ、やっぱり宿の人に俺がクレーマーとか気分を害されるとこの後の夕食とビールがなぁ。。。

でもなあ、俺の目が悪いから、もしかしたら洗濯とかはしてないんかもしれんしなぁ。。。

でもなあ、間違いなく「かかり水」に全力でV字で入っていたしなぁ。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

のぼせる。

 

 

 

 

 

 

そのままおいしいビールを飲んだのでした。