大田、鍋を育て始める
「もう よかろう」
「こんだけ 毎日のように 湯豆腐を食べるのならば」
「もう 買っても よかろう」
許可がでました。カミサマから。自腹で買うことを条件として。そして、サイズはカミサマが決めるという世の中の不条理。
「いい、鍋は”大は小を兼ねる”のよ。それが鍋よ。大きいの買いんさい。いいから、私の言うことをききんさい。まちがいないき。」@カミサマ
土楽 黒鍋
あぁ、私もようやくこのレベルまで来たか。
これまで日本の鍋料理を、ルクルーゼやバーミキュラで作って食してきたあの頃。
味がどうのこうのということではなく、とにかく、味気ない気がしていたのです。
特に問題になったのが、その高さ。
食卓に、ルクルーゼやバーミキュラをコンロにおいて、鍋をつつく・・・つつけん。
何回豆腐が箸から千切れては落ち、何回〆のうどんやちゃんぽんが箸から滑り落ちては落ち、その都度みんなが「やけどする」と鍋の周りから散るように避難していたあの春。
鍋が深すぎて、食べたいものを探すために、みんなで箸やお玉で隠れた具材をほじくり返しては
「汁が濁るからやめなさい」と私が注意して「でた、鍋奉行!」と非難されていたあの夏。
バーミキュラで鍋を作ると、あの鍋最大の強みである無水調理機能により、野菜から大量の水分がでて、鍋のだし汁が大幅に薄まってしまい、「薄い。あなたの髪の毛と同じね」と皮肉という肉までも鍋に入れられていたあの秋。
しかし、この冬は違う。
今年の冬は、伊賀 土楽 黒鍋 の 「丸なべ」がある。
その低さは、高さからの開放、もう逃げることはない。
その丸さは、具材探求からの開放、もう汁が濁ることはない。
その土は、味の薄さからの開放、もう皮肉を入れられることはない。
あぁ、楽しみ あぁ、楽しみ あぁ、楽しみ。
で、到着。
さあ、さっそく、湯豆腐だ!
おかゆを炊いて目止めをして下さい。そして、48時間放置プレイしてください@土楽
そうか、、、この作業を忘れていた。
よーし、おじさん、がんばっちゃうぞ!今から、、、夜9時から・・・
一時間、ひたすら、おかゆを作る。
できた。

これを2日放置すれば、湯豆腐が作れる。
こんどこそ、海原雄山先生の湯豆腐を作る。
そして、最終的にはコークスで1000度以上の猛烈な火力ですっぽんを炊いて、最後は水だけですっぽん雑炊を造れる状態に鍋を育て上げて、食べて、死ぬ。
そんな夢を見ながら、今日から育てて行きたいと思います。