質屋の都市伝説

もう質屋を始めて12年。その間、お客様よりこれまで様々なご質問を頂戴してまいりました。

中でも「いや~それはちょっとないでしょ~」的お話を伺ってまいりました。

題して「質屋の都市伝説」

都市伝説その1「質屋に入ると怖いおじさんがいるんでしょ?」

これはよく言われました。10年前は本当に。中には「怖くて大田質屋に電話するのに受話器を持っては降ろしの繰り返しで2時間掛かった」という方もいらっしゃいました。確かに、昔の質屋さんの中には怖いかどうかはわかりませんが、見た目は怖そうな親父さんがいたとは思いますし、会話の80%がタメ口な人も多かったように思います。しかし、時代とともにそのようなタメ口接客をする質屋さんはほぼ見かけなくなりました。、都市伝説に認定です。

 

都市伝説その2「苦労した奥さんがこっそり質屋の暖簾をくぐって着物をいれるんでしょ?」

これは完全に時代劇ドラマの影響ですね。今も昔も質草を担保にお金を借りるという行為は変わりません。ただ、質草が着物からブランドバッグに、身に着けているものが和服から洋服になっているだけです。お金を借りる理由も大きな差は無いと思われます。今、質屋に和服を召して時代劇のような雰囲気で興しになる方はいません。、都市伝説に認定です。

 

都市伝説その3「女性が『私を質草に入れて下さい』というんでしょ?」

これもドラマの影響なのでしょうか?ちなみに、この話を題材としたAVがあることを知ったときには笑ってしまいました。さて、この3つ目の都市伝説、『こんなことあるわけ無いじゃない』と一笑に付したいところですが、10年前に私自身が1度だけ言われたことがあるのです。勿論、お相手も冗談でおっしゃったのだと思うのですが。以降、女性が『私を質草に入れて下さい』とおっしゃったことを聞いたことはありませんので、都市伝説に認定です。

 

都市伝説その4「小さい質屋は大きい質屋より査定価格が安いんでしょ?」

これは今でも耳にします。これはケースバイケースです。1店舗で営業するA質店、かたや10店舗で営業するB質店。売上もA質店よりB質店のほうが大きいです。しかし、これをもってどうしてA質店がB質店よりも買取価格が低いといえるでしょうか?例えば、A質店の年間買取点数が100、B質店の年間買取点数が500としましょう。確かに、年間取扱点数が多いのはB質店ですが、一店舗辺りの年間買取点数を比較するとA質店のほうが多いことをお気づきでしょうか?また、A質店は同じ場所で同じ店員さんが査定することが多いので顔なじみになりやすく、コミュニケーションも取りやすく、一人当たりの目利き力は豊富ですが、店舗の多いB質店はいつも店員が入れ替わっていたりしているとコミュニケーションもとりにくく、目利き力も疑わしい可能性があります。※全てがこうだというわけではありません。

ですから、「小さい質屋は大きい質屋より査定価格が安いんでしょ?」というのは都市伝説に認定です。

 

 

都市伝説その5「質屋はお金持ちなんでしょ?」

最後の都市伝説「質屋はお金持ちなんでしょ?」です。これは言われますね。確かに質屋のルーツが問屋や両替商というのがその理由でしょうし、事実、質屋の親父さんはいい時計やいいバッグやいい宝石をしていましたから。過去形なのは、私たち1970年代生まれ以降はそのような質屋さんはあんまり見かけないということです。適切な言い方かはわかりませんが、「フツー」です。質屋のお金は私たち個人のお金ではなく、お客様に買取した際に支払うお金や、質融資をした際のお金ですから、この意味では八百屋と同じで「商売用のお金」なのです。よって、都市伝説に認定です。

 

以上、信じるか信じないかはアナタ次第です。。。